レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操発スタジオ*トピックス

こうや豆腐が面白い!

2018/8/6 

7月29日、迷走した台風一過の大阪に700名ほどが集まりました。よくぞこれだけの方々が来てくださったと胸をなでおろし始まった「こうや豆腐で考える『食』と『健康』フォーラム」。
第一部の基調講演は鎌田實先生が、「幸せに生きるために健康な体を作ろう、健康に手遅れはない、生活習慣を変える気持ちを強く持って」とすばらしいメッセージとともに、運動、タンパク質、野菜、減塩といった健康に欠かせないキーワードを、分かりやすくお話して下さいました。
第二部はパネルディスカッション。廣田孝子先生から日々の健康作りを栄養学の観点からお話を。楽しく作って楽しく食べるがモットーの白井はこうや豆腐の新しい作り方をご紹介。お蔭様で、終わってから嬉しい声がたくさん届きました。

こうや豆腐の新しい作り方をここでも少しご紹介します。こうや豆腐の下ごしらえの工夫がポイントです。

カチンカチンのこうや豆腐にそうめんつゆをかけるとすぐ包丁で切れるぐらいに少し柔らかくなります。そしてそうめんつゆを吸ったこうや豆腐の味を後からじわーっと広げていくという方法です。「こうや豆腐は戻すのが面倒、味が決まらない・・・」そんな心配もこの方法で一気に解決します。

「こうや豆腐と豚肉の卵とじ丼」のレシピはこちら>

応用で最小量の牛乳をさっとかけて、こうや豆腐が切れる状態まで戻し、小さく切ってコンソメスープで炊きます。こうすると高野豆腐をコーンクリームスープに入れておいしく食べられます。
こうや豆腐を粉末にした粉豆腐にもそうめんつゆを少しかけてなじませ加えた鶏そぼろはふんわりやさしい仕上がりに。

「こうや豆腐入り鶏そぼろ」のレシピはこちら>

こうや豆腐はすばらしい和の伝統食材。どうぞ、ちょっとだけ勇気を出してこんな新しい味わい方に挑戦を。こうや豆腐の印象が変わるはず。おいしくできたらおすそ分けにもぜひ挑戦してみてください。

白井 操

幸せ作り

2018/6/20 

70代がスタートして一カ月が経ちました。
私のまわりを見渡すとサラリーマンをしていた企業の方や担当の方たちは、皆さん会社を卒業されました。さぁ、私はこのあとどう生きるかです。
夜はもう眠くて、バタバタ忙しい一日を振り返りつつ「くたびれた・・・」と寝ても、次の朝、決まった時間に目が覚めます。年を取ったということ?なんだか今のところ毎日元気です。そして自然に何十年も続けている体操をする体になっています。毎朝およそ40分。時々プログラムを変えますが、この朝の習慣が元気の素。40年近くずーっと続けていると、小さな体の変化に気が付きます。
そこから一日が始まるのですが、日々の小さな営みの中で、いつの間にか、いいこと探しをして、うれしいを重ねていくのです。「なんじゃ!?」と思うことがあると、心の中でその人のいいとこ探しが始まります。このクセで何度もピンチがチャンスになりました。
楽しいことは仕事の中でも。2時間の会議に出る時は、おいしいお茶かはちみつ水を小さなペットボトルに短いストローをさして自分用に。10分の休み時間にみんなに回すアメの袋を買うのも大事な時間です。
習慣というよりクセかなぁと思います。電車に乗ると前の窓の向こうに山や花が咲いているのが見える方に座る。おいしいものはおすそ分け。かえってくる笑顔でまた幸せに。昔からのいろんな小さなクセが笑顔でいられる元気な体を作っているということかしら。
もし周りに対して「どうだ!」って思う自分の姿が少しでも見えた時は、すぐさま見直しを。誇らしいと思う気持ちは、みんなと楽しい時間を過ごそうと思うなら、邪魔になるから。大切なのは自分で「ふふふ・・・」と喜ぶこと。小さな幸せを重ねて楽しい時間を作ること。
先日、ガラスの小さな持ち手のついた花瓶の底が割れて、そのままだと水が漏れるようになりました。「ウーン。あ、そうだ!」と思いつき、別のグラスを中に入れて、枝の細い花を生けました。なんだかトイレの空気が変わったみたい。ふふ、小さな幸せ発見です。
どうやら知らず知らずにクセになっていることがそのまま70代の暮らしを形づくっているような・・・。生きていることに感謝です。小さな幸せの中に愛が生まれている気がします。
白井 操

70歳を迎える前に

2018/3/19 

70歳ってどんなことが待っているかしら・・・。
こんなに長い間仕事をすることになる人生が待っていたとは想像していませんでした。

去年の春から始まったNHKきょうの料理の60周年記念企画「楽しいごはんの時間」は3月21日が最終回。食べる人も作る人も一番おいしい瞬間を一緒に楽しめる料理を考えました。私の長年のテーマ「楽しく作って楽しく食べる」につながります。
一年間、毎月ご一緒した程先生は番組の途中で80歳に、私は今年5月で70歳になります。ま、早い話がおじいさんとおばあさんの料理番組で、おしゃべりしながら、お互いが今まで蓄えた知恵を会話に生かして・・・ということだったのですが、ハハハ・・・、なんかお笑い番組みたいになってしまったらしく、「きょうの料理で笑えるなんて」、「癒されるゥ~」という反響がたくさん寄せられました。うーん、ちょっと違うんだけど。ま、いいか。

年を取っても楽しいことが一杯あるといいな・・・と思います。高齢者という年齢にさしかかって、いくつまで働くかと考える時、ふと食品の表示の言葉が浮かんできました。
いつまで食べられるの?見切り商品になっていない?いや卵の見切り品のように生は無理でも、火を入れたら食べられるかな?いわゆる「賞味期限」はおいしく食べられる期限。
生菓子やお惣菜など傷みやすい食品に記される「消費期限」だって自分で判断しないといけません。安全に食べられる期限が書いてありますが、切れてすぐは危険ではありません。でも開封後はお早めに・・・。
ハハハ・・・。なんだか自分のことを言われているみたい。においや状態を確かめながらおいしく楽しく食べられることを判断する力があるかが重要です。

毎回の番組の初めに語られる「家族や仲間と作って食べるご飯の時間は世界で一番楽しくて幸せな時間」という言葉。謙虚な気持ちを忘れず「楽しいごはんの時間」を大切にしていたいですね。

白井 操

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