レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第28話 つつじの小径

「ムッシュ・フルーリの花探検 in フラワーセンター」
吾輩、ムッシュ・フルーリは、実は、 何を隠そう兵庫県立フラワーセンターという植物園の園長なんだ! 今回からは、我がフラワーセンターが誇る4,500種類にも及ぶ膨大な植物コレクションの中から、 その季節ごとに咲くとっておきの一品を紹介していくぞ!  栽培が難しくて国内では滅多に見ることのできない花、 形が奇妙で花らしくない花、普段何気なく目にしているけど、実はこんな変わった性質がある花、 そして世界中でフラワーセンターでしか見ることのできない植物などなど、次々と興味深い花たちを紹介していくから、楽しみにな!

【参加募集中】ムッシュ・フルーリと春の花探検!
加西市にある兵庫県立フラワーセンターでは、ムッシュ・フルーリ園長の植物セミナーが毎月開催されています。思わず「へぇ~!」と言ってしまう、とっておきの話題がいっぱい。大人気のセミナーです。
フラワーセンターのお花とムッシュフルーリに会いに行きませんか。

『ムッシュ・フルーリの「へぇ~!」な雑学』開催日程
➀5/15(土)②6/19(土)③7/17(土)
(各13:30~15:00 ご参加には予約が必要です。)
★4月は『ムッシュ・フルーリ園長の園内ガイドツアー』開催します!
4/10(土)
①10:30~ ご参加には予約が必要です
*予定は変更になる場合がございます。
●予約・お問い合わせは
TEL:0790-47-1182(兵庫県立フラワーセンター)

🌷🌷チューリップまつり2021🌷🌷
🦋🦋3/20(土・祝)~4/30(金)🦋🦋
350品種、16万球のチューリップが咲く春のフラワーセンター。
3月は温室内、4月初旬から中旬にかけて花壇のチューリップが見ごろを迎えます。
★チューリップまつり期間中は無休で開園します

第28話 つつじの小径
フラワーセンターの4月と言えば、そりゃあ何と言ってもチューリップだよな。それは自他ともに認めるところだけど、実は、4月にはもう一つ隠れた名物があるんだぞ。それが今月のタイトルにもなっている「つつじの小径」なんだ。知ってるかい? ほら、やっぱりみんなも知らないだろう?

知る人ぞ知る「つつじの小径」とは、園内の北側に鎮座する飯盛山の尾根筋にある、コバノミツバツツジの群落なんだ。コバノミツバツツジっていう名前は聞いたことがあるだろう? えええっ~聞いたことがないって! じゃあ、コバノミツバツツジの説明からしなきゃならんな。

▲コバノミツバツツジの花

ツツジの仲間は、ツツジ科ツツジ属に分類される植物ってのは、みんな知っているよな。このツツジ属には、ヤマツツジ、ウンゼンツツジ、ミヤマキリシマなどの野生種やヒラドツツジ、クルメツツジなどの園芸種のある常緑性のツツジと、レンゲツツジやミツバツツジ、アケボノツツジなどの落葉性のツツジがあり、さらに、アズマシャクナゲやヤクシマシャクナゲなどのシャクナゲ類も含んでいて、北半球を中心に850種類の野生種がある大きなグループなんだ。ツツジ属はロードデンドロン(Rhododendron)という学名なんだけど、この名前を聞いたことがある人もいるよな。ツツジ属のうちシャクナゲ類を英語でこう呼んでいるからね。因みに、シャクナゲを除いたツツジ類は英語でアザレア(Azarea)って呼ぶんだけど、こっちの名前の方が良く聞くよね。

さて、園内に自生しているコバノミツバツツジだけど、東日本に自生しているミツバツツジに比べて葉が小さいことから「小葉の三つ葉つつじ」っていう名前が付けられたのさ。愛知県から九州にかけての、アカマツ・コナラ林にごく普通にみられるツツジで、兵庫県の瀬戸内側では、よく目にするツツジだよね。早ければ3月下旬頃から4月中旬にかけて、ちょうどヤマザクラが開花する頃とほぼ同じ時期に咲き始めるんだ。葉のない枝先に明るい紫紅色の花をたくさん咲かせるので、遠くからでも非常に目立って、西日本では里山の春を飾る代表的な花だね。

◀つつじの小径

フラワーセンターの飯盛山の尾根の東側には、非常にたくさん自生していて、ほとんどコバノミツバツツジだけでできた、ちょっとした花のトンネルがあるんだ。このトンネルを含めて「つつじの小径」って呼んでいて、なかなかの見物なんだぞ。でも、ちょっと山道を登らないといけないので、あまり知られていないんだよ、勿体ないだろう?
この春は、是非この「つつじの小径」を通って、花のトンネルをくぐってみては如何かな?
◀花のトンネル

「コバノミツバツツジ」を見に行こう!
兵庫県立フラワーセンターHPはこちら>
www.hyogo-park.or.jp/flower-center/index.html

ムッシュ・フルーリは白井にとって緑の知恵袋のような在。バックナンバー「ムッシュ・フルーリ緑の扉」にも植物の知りたいコトが満載です。

 

第27話 アネモネ

【参加募集中】ムッシュ・フルーリと春の花探検!
加西市にある兵庫県立フラワーセンターでは、ムッシュ・フルーリ園長の植物セミナーが毎月開催されています。思わず「へぇ~!」と言ってしまう、とっておきの話題がいっぱい。大人気のセミナーです。
フラワーセンターのお花とムッシュフルーリに会いに行きませんか。

『ムッシュ・フルーリの「へぇ~!」な雑学』開催日程
➀3/20(土・祝)②5/15(土)
(各13:30~15:00 ご参加には予約が必要です。)
*予定は変更になる場合がございます。
●予約・お問い合わせは
TEL:0790-47-1182(兵庫県立フラワーセンター)

🌷🌷チューリップまつり2021開催!🌷🌷
🦋🦋「3/20(土・祝)~4/30(金)🦋🦋
350品種、16万球のチューリップが咲く春のフラワーセンターへ。
3月は温室内、4月初旬から中旬にかけて花壇のチューリップが見ごろを迎えます。

第27話 アネモネ
フラワーセンターの3月と言えば、そりゃあもうチューリップ祭りの始まりだよね。今年は3月20日(土)~4月末日までの約40日間、園内はチューリップで溢れ返るんだ。ところが、この春は新たな趣向として、その頃の池辺の林床花壇にはカラフルなアネモネが咲き乱れるようになってるんだぞ!!

みんなはアネモネって聞くと、どんな花を思い浮かべるのかなぁ? 今、一般に園芸業界でアネモネという名で呼ばれているのは、アネモネ・コロナリア(Anemone coronaria)のことを指しているんだ。赤、白、ピンクに紫、一重咲きや八重咲など、多様な色や花形があるけど、すべて花の中心に黒紫色をした雄しべと雌しべがあって、それがアクセントになっているんだよな。どうだい、みんなが思っている花と一致したかい?
 アネモネ・コロナリアが咲き乱れる草原

アネモネっていう名前は、ギリシャ語で「風」を意味するAnemosが語源なんだけど、これは、花が終わった後にできる種が長い毛を持っていて、風で運ばれることから付けられた学名なんだ。
綿毛をまとったアネモネの種
ところで、アネモネには花弁がないって知ってるかい? 色とりどりの花弁のように見えるのは実はガク弁で、花弁は退化してなくなってしまっているんだ。アネモネが属するキンポウゲ科には花弁が退化してなくなっているか、すごく小さくなっているものが多くて、ほとんどはガク弁が花弁の代わりの役目を果たしているんだぞ。フクジュソウ、クレマチス、クリスマスローズ、デルフィニウムにラナンキュラスなどなど、みんなきれいな色をしているのはガク弁なんだ。覚えておくといいよ。
アネモネの花弁の様に見えるものは、実はガク弁

さて、このアネモネ・コロナリアっていうアネモネは、学名を見ると原種(野生種)のように思えるけど、実は人間が作り出した園芸品種なんだ。野生のアネモネ・ホルテンシス(A.hortensis)アネモネ・パボニナ(A.pavonina)などの交配により作り出されたアネモネ・フルゲンス(A. ×fulgens)という人工交雑種があり、それらをさらに交配して選抜されたのがアネモネ・コロナリアなんだ。しかも、これが作り出されたのは19世紀で、それ以降ほとんど進歩していないんだよ。いまだにその頃に作出された品種が出回っているからね。

さて、フラワーセンターの林床花壇には、19世紀にアイルランドで育成された八重咲の「セント・ブリジッド」っていう品種を昨年の秋に大量に植えたんだ。だから、今年の春は林床花壇がなかなかいい雰囲気になるぞ!
アネモネ“セント・ブリジッド”
  出典:富山県花卉球根農業協同組合
さらにもう一か所、亀の倉池の北側のシャクナゲ園とふれあい花壇の間にある小さな斜面には、アネモネ・パボニナが点々と植えられているので、ぜひ探してほしいな。
さあ、この春は地中海の風を感じにフラワーセンターに来てくれよな!!

「アネモネ」を見に行こう!
兵庫県立フラワーセンターHPはこちら>

ムッシュ・フルーリは白井にとって緑の知恵袋のような存在。バックナンバー「ムッシュ・フルーリ緑の扉」にも植物の知りたいコトが満載です。

 

  

 

 

第26話 マンサク

【参加募集中】ムッシュ・フルーリと冬の花探検!
加西市にある兵庫県立フラワーセンターでは、ムッシュ・フルーリ園長の植物セミナーが毎月開催されています。思わず「へぇ~!」と言ってしまう、とっておきの話題がいっぱい。大人気のセミナーです。
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➀2/20(土)②3/20(土・祝)
(各13:30~15:00 ご参加には予約が必要です。)
*予定は変更になる場合がございます。
●予約・お問い合わせは
TEL:0790-47-1182(兵庫県立フラワーセンター)

第26話 マンサク

先月は、冒頭でロウバイに先を越されたマンサクの話をしたので、今月はマンサクをテーマにして話を進めようかな。もちろん、中国からロウバイが入ってくるまでは、日本産の樹木ではまず一番に花を咲かせるのがマンサクだったんだよな。
マンサクの満開時

そこで、マンサクという名前の語源なんだけど、早春の最初に咲く花だから、「まず咲く」が変化して「マンサク」と呼ばれるようになったんだぞ。 誰だ! 「な~んだ、そのままじゃないか」って言ってるのは? 物の名前って、得てしてそういう風にして付けられるものなんだ。

マンサクの花
 さてこのマンサク、花をよ~く見ると、茶色いガク弁が4枚に細長いひも状の花弁が4枚あるよな。決して華やかでもなければ、目立つ花でもないけど、早春の一番初めに咲くことから、庭木としても利用されて、昔から人々の目を楽しませてきたんだな。マンサクが春爛漫の4月に咲くんだったら、他の花々に埋もれてしまってただろうな。

マンサクの樹形           マンサクの紅葉

マンサクはマンサク科を代表する樹木だけど、その仲間には、トサミズキやヒュウガミズキなどの、同じく早春に花を咲かせる樹木があるんだ。これらも庭木としてよく植えられているよね。さらに近年、生け垣などに良く使われるようになったベニバナトキワマンサクも仲間の一つなんだ。ベニバナトキワマンサクは、その名のとおり常緑で、春爛漫の頃に濃紅色の花を咲かせて、刈込にも耐えることから生垣の需要が高まってるんだけど、基本種は白い花を咲かせるトキワマンサクなんだ。でも、やはり華やかな濃紅色の花を咲かせる方が人気があるよな。

ベニバナトキワマンサクの花  ベニバナトキワマンサクの生垣(開花中)

マンサクは、日本より欧米で花木として非常に人気があり、中国に自生するシナマンサクとの交配により、数多くの園芸品種が生まれているんだ。それが日本にも入ってきてるんだけど、何といっても有名なのは、「ディアンヌ」っていう品種だろうな。春先に咲く花としては珍しい鮮やかな濃いオレンジ色の花を咲かせるので、冬枯れの庭を明るく暖かくしてくれるんだ。
濃いオレンジ色の花を咲かせる「ディアンヌ」

庭のある人は、是非、春先一番にまず咲くマンサクを植えてみてごらん! みんなにはマンサクのその美しい自然樹形を十分に楽しんでほしいな。

「マンサク」を見に行こう!
兵庫県立フラワーセンターHPはこちら>

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