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鍼灸師 長野 仁先生をお迎えして

今、再認識される鍼灸の力」セミナーを開催いたしました。

2025年6月6日、鍼灸師であり、森ノ宮医療大学大学院教授である長野 仁先生を白井クッキングスタジオにお迎えして「今、再認識される鍼灸の力」セミナーを開催。身近な道具を使ったツボマッサージなど、オリジナルの簡単健康法を教えていただきました。

参加者は17人。健康についてのセミナーということで、皆興味しんしんです。
「ツボの名前や場所を覚えるのは、とても難しいです。患者さんに伝えるのも難しく、なかなか継続していただけない。東洋医学の考え方を活かしながら、もっと簡単に実践できる健康法はないか」と、考えられた末、長野先生が行き着かれた、2つのユニークなお手軽健康法を教えてくださいました。

1つは、100円ショップで購入できるマッシャーで行う「マッシャージ」。マッシャーは、フックとハンドル、ウェイブの部分を使い分けます。ウェイブの部分を足の裏に当て、足指側からかかと側に向かってグリグリ……。「痛い~」の声が上がります。「痛いのがいいんです。足底の皮下組織を伸ばすことで、血行が良くなり、外反母趾の進行も止まりますよ。特に大事なのは足の裏と頭皮。足裏と頭の両極が緩めば全身の緊張がほぐれます」と、先生。参加者全員に力の入れ具合を説明しながら施術してくださいました。

もう1つは、電動歯ブラシのバイブレーションで関節(ジョイント)や筋肉の溝(マッスルグルーブ)をケアする簡単マッサージ。先生は、これを短縮して「じょいぐる」と名付けられています。「動詞にすると、生活の中に取り入れやすくなるんですよ」。

この日は手を例に取り、効果的な「じょいぐり方」を教えてくださいました。手指の14個の各関節や指と指の付け根の間などに、5秒ずつくらい、裏と表両方から振動(刺激)を当てるだけで、驚くほど手がスッキリ楽になります。
「電動歯ブラシは完全防水なので、お風呂でも使えるのがいいところ。ブラシの先に薄いゴム手袋の指の部分を切った物をつけておけば、肌への刺激も抑えられるので、顔のマッサージにも使えますよ」

セミナーの後は、参加者全員で美味しい「くろもじ茶」とフルーツをいただき、和気あいあい。長野先生はお喋りも楽しく、長い人生を、この先もずっと健康に過ごすためのアイデアが満載の楽しい2時間でした。